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言葉の使い分けについて

カテゴリー:コラム    更新日:2016 年 4 月 1 日

言葉の使い分けについて。
「死亡・死去・逝去」はどのように使い分けるといいのでしょうか?
「死亡」→「死」を客観的に捉えた表現なので,「事故・犯罪」で用いる事が多いです。それと,ペットなどの動物に使ったりします。
「逝去」→亡くなった方に対する敬いの表現なので,偉い・偉くないに関わらず,友人・知人等といった,身内以外で関わりのあった方に対して用いる言葉と捉(とら)えれば間違いないと思います。また、マスコミの報道でも「逝去」を用いる場合がありますが,その場合は,社会的貢献度が非常に高かった方のケースです。
「死去」→「死んで現世を去る」という意味です,基本的に人にしか用いません。一般的には,家族や親類縁者といった身内の人や,マスコミ関係が著名人の死を伝えるような,不特定多数の人に伝達対象にする場合に用います
逝去の使い方は?
 逝去を間違って使わないよう注意しましょう。母が逝去いたしました。など身内に尊敬語は使いません。
社内の人が亡くなり、社外に伝える場合に弊社の社長が逝去いたしまして。間違った使い方ですよ。身内ではない人が亡くなったときに逝去という言葉を使いましょう。
崩御の読み方、意味は?
 読み方は『ほうぎょ』その意味は亡くなる人が天皇、皇后、皇太后、太皇太后の場合だと崩御という敬語を使います。皇帝なんかにも崩御を使います。日本の場合は天皇以外には使わないと考えの人もいます。
薨御の意味、読み方は?
 読み方は『こうぎょ』皇太子や大臣が亡くなると使います。天皇クラスよりはひとつ位が下の方に使います。大臣って言ってもいまの内閣とかではなくて皇族の中の大臣のことです。
薨去の意味、読み方は?
 読み方は『こうきょ』人の死に使うのですが、皇太子妃、親王、親王妃の場合に使います。薨御を使うクラスよりひとつ下の位の方に使います。それぞれの言葉は人の死のときに使うものですが、相手によって使い方を変えます。
薨御、薨去をどの人に使うかは人それぞれですが、皇族に対して使う敬語です。
逝去、崩御、薨御、薨去の意味はすべて同じで、使う相手によって使い分ける。尊敬語だったのです。


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(2023 年 7 月 12 日)