仏法は理屈ではない (69号)
「身」で
説かれた
教えを
「身」で
聴くことを
聴聞という
仏法は、生身の私が根底から救われる教えですから、頭だけで説明される理論を頭でわかろうとしても、頭だけが空回りをするだけです。感動する話も一時的なものになってしまいます。
幸いにして人間としての「いのち」に恵まれたこの身ですから、すべての煩悩を備え喜怒哀楽を繰り返すこの身です。同じく喜びや、煩悩に泣いている師がその身をもって法に遇う喜びを語るのを聴き、共感するところに聴聞と呼ばれる世界がある。
