私のようなものに (第58号)
罪悪深重とは
拝む心である
私のようなものに罪悪深重(ざいあくじんじゅう)とは「私のようなものに……」ということでしょう。
そこには必ず合掌礼がついているものである。死に際のお爺さんが永年連れ添うたお婆さんに、拝んでお礼を言うその心情は、その一端を示すものであります。
わが身を罪悪が重くて深く(罪悪深重)、煩悩が盛んで留まることがない(煩悩熾盛)と自覚することです。
「罪」とは身口意の三業の所作を以てなす行為が他を害し、自らにとって未来に悪果を招くべきものとなる所のものを仏法では云います。
