納 骨
納骨は,四十九日(満中陰)の法要以後に行います。実際には、地方の習慣や家庭の事情等により、葬儀終了後に収めたり一周忌などのご法要に併せて行うなどさまざまです。
私達にとって、身近な人の死の事実を短期間に受け入れることは、なかなか容易なことではありません。働き盛りの夫を亡くされた妻や子にとりましては、生きる望みが失せましょう。子を亡くされた両親にとりましては、今にも「ただいま‥‥」と帰ってくるのではないかと思う日々がつづくかもしれません。生前中の関係が深ければ深いほど、亡き人への思いは離れがたいものです。
しかし、亡き人は、いつまでも嘆き悲しみ、暗く落ち込むような生き方を望んではいないはずです。むしろ、人間として立ち直り、活き活きと生きることを私達に望んでいるのではないでしょうか。ですから、ご遺骨を中陰壇にご安置することは、決して、ご遺骨(故人)にすがりつくためではありません。死の事実を見つめ、亡き人から私にかけられた願いを仏さまの教えに聞きたずね、真の拠り所を持って生きなさいとの促しではないでしょうか。そのことに気づいて初めて、嘆き悲しむしかない生き方が転ぜられ、亡き人に手が合う新しい人生が始まるのです。
残された者にとって納骨とは、死の事実を厳粛に受け止めるとともに、これからの人生の出発を意味する大切な儀式です。
本山(京都東本願寺)に分骨を須弥壇収骨出来ます。人間としての生き方を指し示す親鸞聖人の教えを、自らの拠り所に生きようとする願いが込められています。
本山への須弥壇収骨につきましては源信寺にご相談ください。
