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法事のこころ

カテゴリー:コラム    更新日:2005 年 6 月 1 日

作法どおり、お焼香を済まされましたか。読経はまだ続いていると思います。あなたは、この読経について考えたことがおありでしょうか。お経を聞いていても、何のことやらさっぱりわからないと言われる方が大半だと思います。お経は、お釈迦さまが説かれた教え(仏教)をお弟子たちが聞きとどめられ、お釈迦さまがお亡くなりになられたあとに記されたものです。つまり、お釈迦さまの説法の内容(人間が真実に生きる道)が書かれているわけです。ですから、法事に参列し読経に会うことは、お釈迦さまが今、現に、お説きくださる会座(場所)に身をおくことを意味します。つまり、参列する一人ひとりがお釈迦さまの真実のみ教えに遇うという大事な意味があるのです。そうゆうことから、法事にお参りすることは、亡き人をご縁として自ら仏法に触れ、人間を本当に目覚めさせていく仏の眼を、あらたに賜り確認させていただく。ここに、法事の真の意(こころ)があるわけです。
一般的には、法事は死者への追善供養や冥福を祈る場であり、読経は供養や祈りの手段であると理解されているようですが、決してそうではないのです。読経に続いて法話があります、法話をとおして、お釈迦さまや親鸞聖人の説かれた真実のみ教えに静かに耳を傾け、日頃のわが身を振り返りたいものです。きっと、法事にお参りしてよかったという自分が発見できると思います。読経・法話が終りますと、法事のお勤めは終了です。この後、お墓参りやお斎(仏事のときにいただく食事)の接待をうけることになります。最後に、法事の当日、どうしても都合がつかなくてお参りできない場合についてお話しましょう。そのときは、事前に出席できない旨を連絡し、法事当日の前後に「御香資」を持参し、お内仏にお参りします。それも不可能な場合は「御香資」を郵送するのが礼儀といえましょう。


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(2023 年 7 月 12 日)