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鈴について

カテゴリー:コラム    更新日:2004 年 11 月 1 日

 今日は、法事に招かれた当日です。これまでお話してきました持ち物や服装は、ちゃんと整いましたか? では、時間に遅れないよう出発です。法事のご家庭に着いたら、まず、家庭の中心であるお内仏(浄土真宗では、お仏壇のことをお内仏といいます)にお参りします。お内仏は、私をささえるいのちの尊さ(仏さまの世界)を脈々と伝え、はたらきつづけている家庭の中心であります。ですから、私たちが本来依るべきいのちの尊さを表現しているお内仏に、何よりも先にお参りするのです。
 では作法ですが、まずお内仏の正面に進みます。持参された「御香資」や「お供え物」は、お内仏の前にお供えします。そして、ご本尊を仰ぎ見、前回ご紹介しましたように、数珠を手に掛けて合掌礼拝します。その時、鈴を鳴らしてから合掌礼拝される方を良く見かけます。しかし浄土真宗では、お勤めのとき以外は鳴らしません。鈴は、お勤めの合図を示し声の調子を整えるために、お勤めの前後などに鳴らすものなのです。ですから、合掌礼拝するときやお供え物をした時などには鈴を鳴らさないのです。ところで、鈴はどの宗派でも用いられる仏具ですが、真宗大谷派(東本願寺)で使われている鈴についてお話しましょう。鈴を置く台のことを鈴台といいます。鈴台には壷繰型・八猪目型といわれる物があります。また、鈴と鈴台の間に金襴輪があります。当派では、ふとんは使用しません。それから、鈴を鳴らすための棒を撥といいます。撥は、お勤めに使うとき以外は鈴の中に納めておきます。話は戻りますが、合掌の際にお内仏を見ますと、正面中央がご本尊の阿弥陀如来です。側面には「法名釋〇〇」と書かれた軸(法名軸)が掛かっています。今日はこの掛軸に書かれた方のご法事です。


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(2023 年 7 月 12 日)