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還座式に出遇った

カテゴリー:コラム    更新日:2016 年 10 月 1 日

「還座式に出遇った」   坊守
 京都東本願寺における、御影堂・阿弥陀堂両堂と山門の御修復終了にともない。御影堂に仮安置していました阿弥陀様を、元の阿弥陀堂に戻すことを還座式と云います。その還座式に、源信寺から六名参加された方々は、吉田総代ご夫婦・岩井さん・富塚さん・手島さんと私坊守。朝六時五十五分に受付を済ませ、記念品を頂き、御影堂に、いつもの正信偈を唱えられると、なんと清々しい事か八時ごろ本山の近くで朝食を取り、又本山に戻る。今度は阿弥陀堂へ。すると、驚くかな門徒さんの席取がもう始まっていました。私たちも午後一時三十分より始まる還座式の為に、午前十時前より、交互に、トイレに入ったり、買い物をしたり、雅楽の時に使用される太鼓が展示してありましたので、見たりと有効に時間を費やしていました。その間、阿弥陀堂を見渡すと、それはそれは、まばやくばかりに黄金に輝く阿弥陀堂。それは、まさにご浄土のように荘厳と云う言葉がピッタリ。自然に目頭が熱くなるのを覚えました。そうこうしている内に式が始まりました。御影堂から阿弥陀堂へ雅楽の列と共に、門主様が先頭の行列が。ふと気が付くと現在の門主様と次期予定されている門主様が並んで歩く光景は、なかなか見ることが出来ないのではと思い、この場に私が居る感激の何ものにもない、感情が溢れ、なんと幸福な私と。 感動が身体全体に稲妻のごとく走る。寺で留守番をしている住職には申し訳ないのですが、独り占めしている。そして、興奮している私がいました。
 親鸞聖人の還座式、阿弥陀様の動座式そして還座式と三度も、人生としてとてもすばらしい経験をさせて頂いている感謝の気持ちでいっぱいです。
 お堂の中の門徒さんとお経を唱えている、これこそが御同朋・御同行と感じられたひと時でした。
 人間素晴らしい、素晴らしいと感じる、まさに仏から私達は呼びかけられている。この日から又、出発だ。この興奮を皆様に届けられたでしょうか?「百聞は一見にしかず」という言葉を思い出します。浄土真宗では、聞法が大切と言われている、わからなくても何度も何度も法話を聞いていると、いつの間にか、色んなことが身に付いてくる。特別なことではないと思います。皆さんと一緒に聞いていきたい。これからもできる限り東本願寺に行かせてもらおう。改めて思う次第です。ご一緒してくださった皆様本当にありがとうございました。還座式は終了しましたが、命ある限り奥が深い浄土真宗の教えを聞いていきたいと思っております。   合 掌


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(2023 年 7 月 12 日)